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    健康について, むし歯について

    6月も後半になりました。初夏というよりは真夏です暑いですね。コロナ禍ですから、あまり出歩かないでしょうが、どうしてもの外出の際は熱中症に注意しましょう。

     

    さて今回は、虫歯になると・・・のお話です。

     

    私たちの歯の表面では、口の中の環境が良い状態であっても、「脱灰」と「再石灰化」という現象が繰り返されています。「脱灰」とは、むし歯の原因となる細菌が砂糖などから酸を作り、歯を溶かす現象です。一方、「再石灰化」とは、唾液の中のカルシウムやリンなどが歯に取り込まれて、溶かされてしまった歯を元に戻そうとする現象です。この二つの現象は目で確認することはできませんが、口の中では常に起こっているのです。

     

     

    もし、二つの現象のバランスが崩れて、一方的に歯が溶かされてしまうと、歯の表面に白い斑点ができます。まだ、この状態では歯の成分は破壊されていませんので、元の状態に回復できます。そのため、ひどいむし歯にならないようにする工夫が必要とされます。たとえば、歯の成分を補う効果があるフッ化物を塗ったり、フッ化物で食後に口をゆすいだり、フッ化物の入っている歯磨剤を使って歯磨きをしたりします。あるいは、再石灰化を促す成分を添加したガムを噛むことも効果的です。

     

     

    このような努力をせずに放っておくと、歯に穴が空いた状態に進行してしまいます。ここまで進行したむし歯は、悪い部分を削り取り、その部分を人工物で置き換える必要があります。また、むし歯を削る場合も、表面に近い部分だけであれば、ほとんど痛みを感じることはありませんが、中まで進行したむし歯の場合は治療時に痛みを感じやすくなり、その痛みを取り除くために麻酔を必要とすることも多くなります。

     

     

    まず虫歯にならないよう歯磨きや定期メンテナンスをしっかりとしましょう。もし虫歯になってしまったら、どこよりも痛くない治療を心がけていますので、その時は当院にご相談ください。

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