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  • ストレスがまねくお口の病気について・・・①

    健康について, 噛み合わせ, 学生, 青年期

    例年なら快適でとても過ごしやすい時期のはずだったのですが、京阪神は少し前に梅雨入りしてしまいました。昨年より3週間も早いようです。緊急事態宣言中も重なって、気がめいってしまいますね。こんな時は室内でいいのでストレス発散のために軽い運動を心がけましょう。

     

     

    さて今回からは、そのストレスとお口の病気の関係についてのお話です。

     

    ●顎の痛みや口臭の原因に? ストレスって何?

    ストレスとはもともと物理学に使われていた言葉で、ある物に力がかかり、歪んで変形した状態のことを指します。人間の心にも何らかの要因が加わり、歪んだ状態になることを、カナダの心理学者のセリエ博士が1936年に「ストレス学説」として発表し、「ストレス」という言葉が一般的に使われ始めました。

     

     

    ●口に現れる変化は?

    口の中にも、ストレスが加わると変化が現れます。たとえば、入学試験や発表会などがあると一生懸命に頑張ります。試験勉強や同じ姿勢を続けるといった身体的な要因と、心配や不安などの心理的な要因が強く加わります。これらの要因に対する反応が、口の中にも起こります。このとき、“入学試験に絶対に合格しよう”とか“発表会を乗り越えよう”とする人と、“もしかしたらダメかな”とか“難しいのでは”と心配する人がいます。

     

     

    前者は、絶対に頑張ろうとして、強く歯を食いしばったり、強く歯を擦り合わせることを起こします。長い間、このような癖が繰り返されると、噛み合わせの筋肉や首・肩の筋肉が慢性的に疲労し、痛みや頭痛を引き起こし、さらに顎の痛みや変化が起こることがあります。顎が痛むとき、痛みの元となる筋肉は緊張が生じて縮んでおり、血の流れが悪化しています。これは、こりと痛みの悪循環になっている状態です。

     

     

    後者の、試験に自信がなく不安・緊張が強く出る人は、口の中に症状が現れることがあります。このような人は、唾液が出にくくなります。唾液には、口の中の細菌の活動や増殖を抑えたり洗い流したりする作用がありますが、これらが弱まると細菌の活動が高まります。口臭は、口の中の細菌が産生する物質が原因といわれていますが、細菌の活動や増殖が抑えられないと、これら原因物質の濃度や量が増えて口臭が強くなります。

     

     

    歯やお口のことで何か気になることがあれば、当院でまずご相談下さい。

     

     

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