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  • 年をとっても、好きなものをたべるには

    加齢, 入れ歯, 中・高年期

    コロナウィルスの影響でついに日本にも緊急事態宣言がでました。

    クスノセ歯科は平常通り診療しております。皆様、コロナに負けず、一緒に頑張っていきましょう。

     

    さて今回は高齢化と食べる機能の障害についてです。

     

    ものを口に入れ、それを噛み砕き、ゴックンと飲み込む動作を生涯通じて行うのは、高齢化の進んでいる日本では意外と難しいことです。こうした食べる機能のどこかに障害をもつ患者さんは、毎年5万人ずつ増えていると推測されます。

    また、高齢者の死因の3位に肺炎がありますが、食べる機能の障害を放置すると、肺炎になる率が急に高まるのです。

    ここでは、食べるきのうがどういうものか、食べる機能に障害が出ないようにする方法、仮になったとしてもどのような対処法があるのかを紹介します。

     

    「食べる」ことがうまくできなくなったら

    食事の際には食べ物を口に入れると噛み始めますが、これは細かくするためだけではなく、食べ物を唾液と混ぜてどろどろの状態にするためでもあります。たとえば、脳卒中になった患者さんは、後遺症として麻痺が残ります。麻痺が唇、舌、頬にも残った場合、うまく噛めないため食べ物がそのままの形で歯の表面に付着してしまいます。

    普段、私たちは食べ物や空気の通り道について何の意識もせずに食事をしたり息をしたりしています。しかし実はこのとき、空気の通り道に食べ物が入らないように“飲み込んでいるときには息をしない”という複雑な動きを行っているのです。食べ物と空気の通り道が喉で交差していることが図からお分かりになると思いますが、ここに体の構造上の結果ともいうべき交差点があるのです。

    老化や何らか病気により、通り道の交通整理がうまくいかないと、食べ物が気管に入って、それにより肺炎が発生してしまう場合があるのです。

     

    食べる機能についてどんな注意が必要でしょうか?

    ①半年前に比べて固いものが噛みづらくなった

    ②水や汁でむせやすい

    ③口の中が乾く

    これらのどれかに当てはまるという場合は、食べる機能の低下を防ぐことを考えたほうが良いと思います。

    ①はむし歯や入れ歯の不具合といった原因以外に、舌、頬、唇といった口の運動が低下しつつあるサインです。

    ②は喉の機能低下が疑われます。そこで、口の訓練や体操を考えます。

    ③は薬を長期に服用されている方に起こりやすいので、薬依存の体質になっていないか確かめてください。このような場合は、自分でできる「唾液腺マッサージ」というものもあり、毎日継続することで徐々に改善していくことが期待できます。

    いくつになっても好きなものを食べたいものです。高齢化で食べることに異常を感じたら、まず当院にご相談ください。

     

     

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